親子がお互いに大切な存在で、いとおしい。そんな関係はずっと続いてほしいものですね。みなさんのご家族はいかがですか?
年老いたご両親は、今何を考え、何に喜びを感じているのでしょう。いつまでも赤ちゃんだと思っていた子どもたちは何に関心を持っているのでしょう。同じ時間を共有し、笑って語り合い、楽しめば、お互いにとって大切な思い出になるのではないでしょうか。子どもたちにとっても大切な思い出になるかもしれません。そんな時間を作ってほしいという思いをこめて、このたび株式会社加登※は、老若男女にかかわらず楽しめるすごろくを作りました。
日本の47都道府県をめぐるすごろくで、家族で楽しく旅をしてみませんか。47都道府県のミニ知識がわかるだけではなく、思い出を共有したり、これから行きたい場所の話をしたり。お互いのことを理解し合える仕掛けもたくさん詰め込んである「家族で日本一周すごろく」。より良い親孝行のヒントになるかもしれません。実際に3世代の御家族に遊んでもらいました。
※関西、関東で霊園の紹介やお墓の建立を手掛ける石材店。故人の供養は生前の親孝行から始まるとの考えに基づき、令和5年には親孝行サイト「孝行好日」を開設。ビジョンとして掲げる「大切な人を、永遠に大切にできる世界」の実現を目指す。
今回「家族で日本一周すごろく」を楽しんでもらったご家族をご紹介します。
・祖父 ジッジさん(75歳)
・祖母 あーちゃんさん(71歳)
・パパさん(39歳)
・さーちゃんさん(11歳)
ジッジさん一家は埼玉県在住で3世代同居をされています。仲よく生活しているもののさーちゃんさんもだんだん大きくなり、お互いの生活時間も異なってきて一緒に遊ぶこともあまりなくなってきたとのこと。3世代ですごろくをやるのは初めてだそうです。今日はどのように楽しめるでしょうか。
パラリとすごろくの紙を広げます。
「わー。イラストもかわいいね」とあーちゃんさん。一つひとつの県のイラストを眺めながら「行ったことのないところもたくさんあるなあ」と確認しているようです。
「総合の授業で、日本の地図を習っているの」と5年生のさーちゃんさん。すごろくで遊びながら都道府県を覚えられるといいですね。
全員でまずルールを確認します。サイコロを振って出た目の数ずつ進んでゴールを目指すというシンプルなもので、北海道から県を南下していき、沖縄の次がゴールになります。
各地のマスには、それぞれの都道府県に因んだ仕掛けがいっぱい。
各県の特色を読みながら進んでいきますが、カードゲット!というマスに止まったら、あらかじめ積んでいたカードの山から一枚ひいてめくります。
カードには「右隣の人の好きな食べ物を当てよう!正解したら1マス進む。不正解なら1マス戻る」といったような指示が書かれています。ルールカードの指示はゲームスタート前には読まず、お楽しみにしておきますが、少しだけご紹介しますね。
「参加している全員を自分のマスに呼び寄せよう!」や「ビリの人とマスが入れ替わる!(自分がビリの場合はトップの人と入れ替わる)」といったカードは、ゲームをスリリングに彩ります。
一方、「参加している誰か一人の好きなところを伝えよう!」や「みんなで記念写真を撮ろう」といったカードでは、その場が家族の一体感で大いに盛り上がることでしょう。
また、カードには指示の書かれていない白紙が5枚入っています。ゲームを始める前にそれぞれカードに記入する指示を決めましょう。
「どうしようか。何を書けばいいかわからないなあ」とお手上げの様子のジッジさんでしたが、さーちゃんが「好きな教科を聞くのはどう?」とアドバイス。
「え?教科?そうしてみようか」とジッジさん。
みんなでワイワイと話しながら決めていきます。
「好きな教科は何?当たったら2マス進む。はずしたら2マス戻る」
「三県進む」
「左の席の人の誕生日を当てる」
「誰か一人の好きな果物を当てる」
そんな指示が決まりました。一人ずつカードに書いていき準備OKです。
このほか、実際にやるときには以下の案も参考にしてみてください。
「全員京都に集合!」(京都より進んでいた人はガッカリ。遅れていた人はラッキーですね)
「止まった県の県庁所在地は?誰か一人を指名して答えてもらう」(小さい子には県庁所在地は難しいので、大人を指名して当ててもらいましょう)
「昨日のお昼に何を食べたのか、左隣の人に答えてもらう」(家族が意外なものを食べているかも!)
「誰か一人の、サンタさんにお願いしたいものを当てる」(プレゼントの参考になるかも!)
「最近読んで面白かった本(ゲーム)を教えてもらう」(自分も読んで(やって)みよう!)
「犬と猫とどっちが好き?みんなで『せーの』で答えよう」(意見は割れるかな?)
いよいよすごろくスタート!まずは自分の駒を決めて、スタート地点に並びます。
じゃんけんに勝ったジッジさんからまずさいころをコロコロ。みなさん順調なスタートです。北海道では、指示に従って全員で一緒に北海道の名産品を答えたのに、全員の答えがバラバラで大笑い。
あーちゃんさん、さーちゃんさん順調に宮城、山形と東北を旅していきます。
パパさんはコツコツと群馬まで進んだところで「草津の湯でのぼせて~青森までもどる」という指示で、青森まで後退となってしまいました。
「あー!」と全員から声が出ます。先を急がず各県のマスに描かれている特産品や観光名所に注目しながらゆっくり進みましょう、パパさん!
「おもしろいね!」とあーちゃんさんも思わずつぶやきます。
一足先に大阪まで到着したジッジさん。
「芸人になりきって物まねタイム。誰の物まねか当ててもらえたら3マス進む」という指示にうーんとうなって考えこみます。意を決してある大物歌手の物まねをしてみましたが、残念ながら誰にも当ててもらえません。
「橋幸夫だよ」と名前を言ってもさーちゃんには「それ、誰?」と言われてしまいました。ジッジさん世代に知らない人はいない歌手でも、今の小学生は知らないんですね。「え~。知らないの?」とジッジさんもビックリです。
その後パパさんも大阪に到着。「そんなの関係ねえ!」のジェスチャーをしたところ全員に「あ~!小島よしお!」と当ててもらえてご満悦。3マス進めました。
抜きつ抜かれつのデッドヒート(!?)。時には助けてあげたり、全員一緒のマスに揃ったり、一人取り残されたり。一行の珍道中は続きます。
「うーん。負けてなるものか。負けてなるものか」。強運のジッジさん、強気で大きな目数を出していきます。「ジッジはいつも優しいけど、意外と負けずぎらいなのね」とさーちゃんさん。
地域の特色に絡めたコメントだけではなく、カードをめくると出てくる指示がさらにゲームを盛り上げます。
パパさん、岡山に着き「桃太郎がきびだんごとカードをくれたぞ!」とのコメントで、積み上げた山からカードを取って指示を見ます。
「右の隣の人の好きな食べ物は?」という指示。右隣のさーちゃんさんの顔をじっとみるパパさん。
「わかるよね!」とさーちゃんさんにクールに言われ、パパさんの顔に緊張が走ります。「塩ラーメン!」と答えたパパさんですが「違うよ、オムライスだよ」と言われて撃沈です。わっと場が盛り上がります。一緒に住んでいても意外と好物はわからないものですね。また子どもの好きな食べ物はクルクル変わるので、こまめにコミュニケーションをとっていないと把握しておくのはむずかしいですね。
「一曲歌う」という指示カードが出たときには、パパさんが「森のくまさん」を堂々熱唱!全員の手拍子とともになごやかな笑いに包まれます。
「左隣の人の好きな季節は?」というカードを当てたさーちゃんさん。パパさんの好きな季節はなんだろう?と天井を見つめ、腕組みをして必死に考えます。
「パパは寒がりだから冬じゃないだろうなあ。聞いたことないしなあ。夏も嫌いだからきっと春!」こちらは大当たり。
「右隣の人のやってみたいことを当てよう」というカードを当てたジッジさん。右隣のあーちゃんさんのやってみたいことは「ジップラインだろう?」。「当たり~」とあーちゃんさんは照れ笑いです。さすがジッジさんとあーちゃんさんはコミュニケーションがよくできているようです。
ジップラインとは、ワイヤーロープにぶら下がって滑車を使って滑り降りるアウトドアアクティビティですから、あーちゃんさんはとてもアクティブですね!
地名のマスには、数字が書いてあることにあーちゃんさんが気づきました。どう進むかが混乱してわかりにくくなっているさーちゃんさんに「今は兵庫の35でさいころの目が3だったから35+3で38の島根まで行けるよ」とアドバイス。
「今は徳島で30。沖縄が47だからゴールまではあと17だね」といった具合に低学年の子であれば、算数の勉強にもなりますね。もちろん押しつけはご法度です!
「やったーゴールだ!」一番乗りは、終始快調に飛ばし続けたジッジさんでした。あーちゃんさんはコツコツとコマを進め、さーちゃんさんは最後にパパさんと激しいデッドヒートの結果逃げ切り、パパさんは追い上げもむなしくラストゴールとなりました。
全員ゴールして一同思わず拍手。おやつタイムとなりましたが、しばらく話が尽きません。三重県が出身のあーちゃんさんは三重県近辺の県を指して、「ここは修学旅行で行ったわ。ここは大会で行ったことがあるの。信楽にも行ったっけ」といろいろ思いだしてきたようです。
地図を見ながらみんなで行ったところやパパさん一家だけで行ったところを指さしては、懐かしい思い出話にも花が咲きます。
パパさんが「長野にあーちゃんといったときは、雪がひどくてスキーどころじゃなかったね」と自身が小さい時の思い出を語れば
「そうそう、あれでスキーが嫌いになっちゃったのね」とあーちゃんさんもうなずきます。
「りんどう湖にみんなで行ったねえ。あれは栃木県かな?福島県かな」
「栃木でしょう」
「またどこかに行きたいね」
「沖縄に行きたいなあ。今度はジッジたちと行きたい」
「そうか。子どもが小さいときは近隣の県しか行けなかったけれど、そろそろもう少し遠いところにも行けそうだね」
「ジップラインは、どこにあるか探してみようか」
「京都も行ってみたいな」
「友達は函館に行ったことがあるんだって。どんなところかなあ」
話が弾み、夢が広がります。
最後にみなさんに感想を聞いてみました。
「最近はさーちゃんも大きくなってあまり一緒に遊ぶこともなくなっていたから、今日はいい時間が作れてよかったよ」とジッジさんはしみじみ。
パパさんは「まさか『森のくまさん』を歌うことになるとは思わなかったな」とうれしそうです。
あーちゃんさんは「最近のゲームはコントローラーなどを使ってやりにくいでしょ。だからあまりやりたくないけれど、これならさいころをふるだけだから簡単で楽しかったです。思い出してみるとずいぶんいろいろな県に行ったことがありました」とにっこり。
さーちゃんさんは「みんなで協力したり笑ったりして楽しかった」とのことでした。
ジッジさんご一家は、すごろくを通して、家族と同じ時間を共有する楽しさを味わっただけではなく、お互いに知らなかったことを知って新鮮な驚きも感じられたようでした。低学年のお子さんでも十分楽しむことができますし、少々反抗期が始まったお子さんでも本音が聞くこともできそうです。今度おじいちゃんのお誕生日は何にしようかなどと悩んでいるときにも、うまくヒントが得られそうですね!
家族みんなで一緒に遊んで笑って、歌って、話して。そんな体験はいつまでも心に残る大切な思い出の1ページとなることでしょう。
楽しいだけではない発見もたくさんあった「家族で日本一周すごろく」。お正月など3世代が集まるときに楽しんでみてはいかがでしょうか。
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